人間の体で一番硬いの「歯」は、どのくらい硬いのか?
2018年7月31日
皆さんこんにちは。
大手町野村ビルデンタルクリニックです。
今回は「歯の硬さ」についてお話ししていきたいと思います。
顎をぐっとくいしばった時、歯にかかる力は男性で60Kg程度、女性で40Kg程度。また普段の食事ではこの2分の1から4分の1、平均すると10~20Kgほどの力が歯に加わるといわれています。
毎日これだけの負担に耐えている歯はいったいどのぐらい硬いのか、以下に詳しくご紹介していきましょう。
物質の硬さを測る単位に「モース硬度」というものがあり、それぞれの硬さが1~10の10段階であらわされます。例えば私たちに身近なものをモース硬度で測ると、チョークが「1」、鉄や真珠は「4」、ガラスは「5」という具合になります。
では歯の硬さはどの程度かといえば、表面にあるエナメル質のモース硬度は「7」。これと同等の硬さのものに水晶があります。ちなみに骨のモース硬さは「4~5」ですから、歯は鉄やガラスよりも硬く、また体の中で最も硬い組織だということがわかります。
鉄やガラスよりも硬い歯を、歯科医はどうやって削っていくのか。かつては歯をノミやヤスリで削った時代もありました。しかしあまりにも負担が大きいため、「歯は削るよりも抜く方がよい」という考えが一般的だったようです。
近代になって、キーンという独特な不快音でおなじみのエアタービン(ドリル)が誕生します。今では歯医者さんが嫌われる原因の1つとなっていますが、エアタービンに登場によって以前と比べると歯を削る負担がずいぶん少なくなったことはあまり知られていません。歯科医はそのエアタービンの先に「バー」と呼ばれる小さな切削器具を装着して歯を削っていきます。
歯を削るバーに使用されているのは、主にダイアモンドです。ダイアモンドは私たちの身の回りにある物の中で最も硬く、モース硬度であらわすと最高の「10」となります。この硬いダイアモンドバーを高速に回転させることで、歯を効率よく、スムーズに削ることが可能となりました。
鉄やガラスよりも硬く、削るのにダイアモンドまでも使用しなければならないほど丈夫なはずの歯が、なぜ虫歯で穴が空いてしまうのでしょうか。それは歯には唯一「酸に弱い」という弱点があるからです。
虫歯は虫歯菌が直接歯を攻撃するのではなく、虫歯菌が吐きだした酸が表面のエナメル質を溶かしてしまうことで発生します。これほど硬い歯であっても、酸にだけはどうやっても太刀打ちできません。毎日のホームケアで、歯を虫歯の酸から守っていきましょう。
当院、大手町野村ビルデンタルクリニックでは、歯の詰め物やかぶせ物の最新の材料であるオールセラミックやジルコニアセラミックといった素材を使用して治療を行っております。
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